リール(フランス) - アメリカは、パリ2024オリンピック女子バスケットボール競技での初戦で日本を 102-76で下し、タイトル防衛の本命であることを示した。
東京2020決勝の再戦となったこの試合だが、アメリカがフィジカルでの優位性を最大限に活かして勝利を収めた。
ターニングポイント
ハーフタイムの数分前、日本が5点差まで詰め寄ったが、アメリカはペースを上げ、13-7のランで二桁のリードを築き、勝利への足場を固めた。
ゲームヒーロー
誰を選んでもいい。チェルシー・グレイはアメリカのオリンピックアシスト記録を更新しそうだったが、13アシストで惜しくも届かなかった。
アメリカのビッグマンたちは日本にとって手に負えず、エイジャ・ウィルソンは24得点、13リバウンドのダブルダブルを記録し、パフォーマンスエフィシェンシー33を叩き出した。ブレアナ・スチュワートも15本中11本のフィールドゴールを決め、22得点でチームに貢献した。
スタッツは嘘をつかない
アメリカは2ポイントレンジのシュートとリバウンドで圧倒的だった。彼女たちは67%のシュート成功率を誇り、リバウンドでは日本を56-27で上回り、フィジカルでの優位性を強調した。
結論
アメリカは大きく、才能豊かで、層が厚く、経験豊富だったため、ミスの余地はなかった。トランジションからのディープシールを最大限に活用し、ハーフコートゲームではさらに主導権を握っていた。また、ペイント内で日本にほとんどチャンスを与えず、再びチャンピオン候補としての姿を見せた。
日本はいつものようにスリーポイントを狙い、ファストブレイクで得点しようとしたが、この敗戦とその点差に満足していないだろう。グループCでの得失点差が必要な場合に影響を及ぼすかもしれないが、インサイドで競り合うための力が足りず、解決策を見つけられなかったことを認めざるを得ない。ベルギーやドイツに対しては、もっと勝つチャンスがあると感じるだろう。
試合後コメント
「このチームでプレーすること(オリンピックデビュー)は夢そのもの。家族もここにいて、本当に夢見ていた通りだった。ゲームの全体を通して集中を保ち、相手の強みを理解していた。ゴール下で優位性があり、ハーフタイムで『これを続けないといけない』という話をした。」アメリカ ガード、サブリナ・イオネスク
「厳しい試合で、緊張していたと思う。ディフェンスで修正すべき点があるので、次の2試合に向けてそこに取り組みたい。」日本 フォワード、馬瓜ステファニー
クイックノート
- アメリカはオリンピックでの連勝記録を56試合に伸ばし、そのうち54試合は10点差以上で勝利。
- 21世紀のオリンピックで1試合100点以上を記録したのは15回で、そのうち3回以外はアメリカが達成している。日本がオリンピックで100点以上を許したのはこれが5回目で、全てのチームの中で最多(中国も5回)である。
- アメリカは今夜の試合で合計35アシストを記録したが、1980年以降、これを上回ったのは2回のみで、どちらも2016年の試合である(セネガル戦で36アシスト、中国戦で40アシスト)。
- 日本は今夜の試合で3Pシュートを15本決めたが、オリンピックで日本が15本以上の3Pシュートを決めたのはこれが4回目で、他に同様の記録を持つチームは韓国のみ(1988年にオーストラリア戦で16本の3Pシュートを成功)。
- エイジャ・ウィルソンは今夜の試合で24得点、13リバウンド、4ブロックを記録し、オリンピックで1試合24得点以上、12リバウンド以上、4ブロック以上を記録したのは、2000年にポーランドのマルゴ・ディデックが2回達成して以来、唯一の選手である。
FIBA