リール（フランス）- 競技の最初のステージが終わり、スタッド・ピエール・モーロワでのこれまでの10日間を振り返る時間ができた。
どのチームが最も好調か知りたいですか？それならパワーランキングをご覧ください：
MVPの栄誉を得る可能性が最も高い選手を知りたいですか？それならMVPラダーをクリックしてください：
しかし、他の選手たちはどうだろうか？
ここにグループステージの3人の知られざるヒーローを紹介する。各プールから1人ずつ選ばれた選手たちは、世界的なスーパースターではないかもしれないが、非常に優れたパフォーマンスを見せた。そして今では、全てのバスケットボールファンが彼らの名前を知っている。
グループ A: ジョック・ランデール
パティ・ミルズや新星のジョシュ・ギディーとダイソン・ダニエルズに注目が集まる中、実際にはこの大会で最も安定しているプレーヤーはジョック・ランデールなのだ。
確かにNBA選手がここで選ばれていることは驚きだが、昨シーズン平均4.9得点、その前年は6.6得点だった彼が、今回17.7ポイント、9.7リバウンド、3.3アシスト、エフィシェンシー24.7という成績を残すことを予想していた人は少なかっただろう。
28歳のセンターは現在、ニコラ・ヨキッチ、ヤニス・アデトクンボ、ビクター・ウェンバンヤマに次ぐ、オリンピックで4番目に高いエフィシェンシーを記録している選手だ。チームの最大のスターではない彼にしては悪くない。
グループB: 河村勇輝
23歳の彼は、少なくともここから10年間は日本のオフェンスを指揮することになるだろう。彼の毎夏の絶え間ない成長を考えると、河村勇輝がどれほど優れた選手になるかは計り知れない。
八村塁が負傷した部分を、河村が引き継ぎ、時には日本のスーパーヒーローのように見えた。彼は平均20.3得点、7.7アシスト、3.3リバウンドを記録した。
河村はグループステージで得点5位、アシスト2位であり、3ポイント成功率は40.6％だった。これは日本のBリーグを、見ていない人々には驚きかもしれない。
Bリーグでの河村を知る人々はおそらく肩をすくめ、「彼は横浜で過去2シーズンでほぼ同じ数字を記録している」と言ったでしょう。昨シーズンの平均は20.9得点、8.0アシスト、3.0リバウンド、その前年は19.5得点、8.4アシスト、3.3リバウンドとなっている。
グループ C: ブル・クオル
昨年、ヌニ・オモト、ウェニエン・ガブリエル、カーリック・ジョーンズがFIBAバスケットボールワールドカップ2023で歴史を作った時、彼らのチームメイトのブル・クオルは手首の怪我のため遠くから見守るしかなかった。
しかし、その歴史的な初の主要大会への出場を逃したことで、彼はオリンピックに向けて一層モチベーションが高まり、フランスでの試合では南スーダンのために素晴らしいパフォーマンスを見せている。
彼はすべての試合で二桁得点を記録し、平均13.0得点、3.3リバウンド、2.3アシスト、1.7スティールを記録しているが、最も素晴らしい部分は、3ポイントシュートの精度だろう。
ブルは3試合で8本の3ポイントシュートを決め、特にアメリカ戦では11本中4本を成功させた。その結果、大会を通じての3ポイント成功率は72.7％に達した！
ジャングルの近くの軍事基地の隣の村で生まれ、ケニアの難民キャンプで育ち、9歳の時にオーストラリアに移住したこの27歳にとって、オリンピックの経験は非現実的なものに思えるだろう。
これは、コーチのロイヤル・アイビーが「南スーダンのバスケットボールの物語は映画のようだ」と言い続けている理由の一つだ。
クオルは今後3年間、オーストラリアのシドニー・キングスでプレーをする予定だ。
FIBA