リール(フランス)- スタッド・ピエール・モーロワで27,000人のファンが日本を応援する中、アンダードッグの日本はオリンピック初日に番狂わせを起こすことができなかった。
ドイツは昨夏の勢いを引き継ぎ、97-77で快勝。3大会連続のメダル獲得に向けて好スタートを切った。彼らはFIBAユーロバスケット2022で3位、FIBAバスケットボールワールドカップ2023で優勝し、パリ2024でも強い存在感を示している。
ターニングポイント
特定のターニングポイントはなく、ドイツは序盤からリードを奪い、点差を1桁と2桁の間で行ったり来たりしていた。しかし、試合の最大のハイライトを挙げるなら、日本の八村塁による印象的なダンクだった。
それでもゴードン・ハーバートのチームはペースを落とさず、前半に52点を挙げ、試合終了まで7分を残して19点差をつけた。このリードは試合終盤のドラマを回避するには十分だった。
ゲームヒーロー
後半の一部で、ドイツは毎回フランツ・バグナーにボールを託し、彼は左の45度の位置でボールを受けるたびに、一対一や二対二で相手を打ち負かす方法を選んでいた。
フランツはチームをトップに保ち続け、22得点(17本中9本のシュートを決めた)と6リバウンドを記録した。
スタッツは噓をつかない
バグナー兄弟(フランツとモリッツ)とヨハネス兄弟(ティーマンとフォイトマン)、そしてダニエル・タイスを擁するハーバートコーチ率いるドイツのフロントコートは非常に強力だ。
日本はこれらの選手たちに苦戦し、40分間の戦いについていけなかった。ペイント内の得点は46-20とドイツが大きくリードした。
また、ドイツはベンチからの得点でも38-7の差をつけた。
結論
ドイツはデニス・シュルーダーが13得点と12アシスト、タイスとモリッツ・グナーが合計33得点を挙げ、アイザック・ボンガがベンチから11得点を記録するなど、完璧な形でオリンピックをスタートさせた。
一方、日本は努力を誇りに思うことができる。八村塁は20得点と10リバウンド、渡邊雄太は16得点、ジョシュ・ホーキンソンは13得点と11リバウンドを記録した。トム・ホーバスヘッドコーチが率いる日本のプレースタイルは観客を魅了し、次の試合でホスト国フランスに挑むことに期待が寄せられる。
試合後コメント
「(ドイツとの対戦は)大きな挑戦だが、それが好きだ。彼らは本当に良いチーム。私たちは彼らのプレーをほぼ完全に知っているが、それでも止めるのが難しい。ドイツのエンジニアリングのように、彼らは非常に体系的にプレーし、ベンチの層も厚い。ダニエル・タイスが出場しなくても、モー・ワグナーが代わりに出てくる。これがまた難しいところ。フランツはNBAのレベルでも止めるのが難しく、私たちにとっても同じ。しかし、私たちはよくやったと思う。粘り強く戦い、彼らに楽はさせなかった。私たちは進歩しており、正しい道を歩んでいる。」 - 日本代表ヘッドコーチ トム・ホーバス
「いい準備期間を過ごしたし、難しい試合になることはわかっていた。日本は諦めないチーム。彼らは15点差をつけられても8点差まで戻してくる。私たちはリラックスできず、エネルギーを節約する余裕もなかった。日本は40分間戦い続けるチームだ。結果的に我々はよくやった。相手を過小評価しないことは私たちの強みの一つ。」 - ダニエル・タイス、ドイツ代表
「これは世界最大のトーナメント。多くの優れた選手や才能が集まっているが、私たちも自分たちが何ができるかわかっている。一試合一試合を大切にし、チームとして団結し、楽しみながら勝利を目指す。」 - デニス・シュルーダー、ドイツ代表
クイックノート
これはドイツのオリンピック史上2番目に高い得点を獲得した試合だった。2021年のナイジェリア戦では99点を記録している。
ダニエル・タイスはフィールドゴール100%(7/7)とフリースロー100%(2/2)で18得点を挙げた。これに匹敵するのは、2008年のドウェイン・ウェイドが中国戦で19得点(フィールドゴール7/7、フリースロー5/5)を記録した時以来。
八村塁はオリンピックで複数のダブルダブルを記録した2番目の日本人選手となった。北原憲彦も代表としてダブルダブルを達成しているが、八村はオリンピックで20得点以上と10リバウンド以上を1試合で記録した初の日本代表選手となった。
FIBA