東京 (日本) - コーリー・ゲインズが正式に日本女子代表チームのヘッドコーチに就任した。直近の目標は2025年のFIBA女子アジアカップ2025(深圳)で王座を奪還することだが、より長期的な視点ではアジアを超えた国際舞台での栄光を取り戻すことを見据えている。
日本女子代表は前人未到のアジアカップ5連覇を達成し、6連覇に向けて順調に進んでいた。しかし、2023年大会の決勝で宿敵・中国に73-75で敗れ、その快進撃は止まった。
さらに、2024年のパリオリンピックではグループリーグ全敗という結果に終わり、東京オリンピックでの銀メダル獲得から一転、厳しい現実に直面した。この結果は日本のバスケットボールファンや関係者にとって大きな衝撃となった。
月曜日の記者会見で、正式に指揮を執ることとなったゲインズもその現状を率直に受け止めていた。
「2009年から女子日本代表のスタンダードを築き、世界から強敵だと認識され、「リスペクト」を受けるチームになりました。しかし、現時点ではスタンダードが少し落ちており、もう一度引き上げていきたいと思っています。 」 と、59歳の新ヘッドコーチは日本バスケットボール協会(JBA)のウェブサイトで語った。
「1998年にジャパンエナジー(当時の日本リーグ)の選手として初めて来日したことが自分の人生を変え、第二の故郷だと思っている。」と語るゲインズは、最近まで日本男子代表チームでトム・ホーバスのアシスタントコーチを務めていた。
「2009年には女子日本代表チームのバスケスタイルを変えるために力を貸して欲しいと依頼を受け、アメリカでのワークアウトなどに協力してきた。その縁もあり、今回のヘッドコーチ就任を感謝している。 」と、2009年にはフェニックス・マーキュリーでのWNBA優勝経験を持つ指揮官は語る。
「それぞれに異なる目標があるが、私の目標は、かつての日本女子代表の基準に戻ること。それが実現すれば、全てが良い方向に進むはずだ」と、日本女子代表の黄金時代を取り戻す決意を示した。
「それは時間がかかることだが、JBAと女子日本代表が一体となって取り組めば、絶対に成し遂げられると思っており、全力で取り組んでいく。 」
彼は、選手選考の基準についても、明確に設けている。
「選手に求めるのは「ハイエナジー」「継続性」「プレーハード」。この3つを持つ選手を探して、これからチームを作っていきます。 」
「私のバスケットボールのスタイルはオーガナイズ(整備)されたカオス。現代のバスケットボールは、日本の選手にとって適したスタイルになっている。スピード、ペース、スペース、3ポイントシュート。これらは日本女子代表が得意とするものであり、さらに磨きをかけることができる。バスケットボールは常に進化している。だからこそ、私たちも時代とともに進化しなければならない。」
FIBA