2024年2月19日
    2025年2月25日

    西田優大「もっと成長したいという気持ちが原動力」

    西田優大は、今回のWindowでロースター入りする予定ではなかったが、最終的には平均21.0得点を記録し、チームを引っ張る活躍を見せた。

    マンギラオ(グアム) - 西田優大は、自身が所属するBリーグのシーホース三河での次の試合に備えて、休養をするつもりでいた。

    「完全にオフモードに入っていた」という西田だったが、11月13日朝に代表合宿への招集があった。

    "I think that there is no perfect player and I still have to improve more. The feeling 'to improve more' is what keeps me moving."

    Yudai Nishida

    この決断は、AKATSUKI JAPANとトム・ホーバスヘッドコーチにとって最も良いものだったかもしれない。西田は、今回のWindowで日本がFIBAアジアカップ2025の出場権を獲得するための重要な役割を果たした。

    2試合で平均21得点、7.5リバウンドを記録。さらに18本中13本の3ポイントシュートを成功させた(モンゴル戦で7本、グアム戦で6本)。特にモンゴル戦の第4Qで4本の3ポイントを連続で決めた場面や、グアム戦での勝負を決めたシュートなど、日本にとって欠かせない存在であった。

    西田は合宿に呼ばれる予定ではなかった。

    「彼は素晴らしい選手」とホーバスコーチは評価している。「正直に言うと、彼を今回のキャンプに招集する予定はなかった。若手選手を見たかったし、彼がどんな選手かは分かっているので。」 しかし、合宿中に選手たちにケガが相次ぎ、ホーバスヘッドコーチはスモールフォワードのポジションを埋める必要があった。

    「海(テーブス)が少しケガをし、ジョシュ(ホーキンソン)も少しケガをして、経験豊富な選手たちが次々と離脱した。代表経験があるのは、マコ(比江島慎)と富樫(勇樹)の2人だけという状況もあった。」

    そこで西田が合流することとなった。ホーバスヘッドコーチは普段、彼をコンボガードとして考えているが、モンゴル戦では3番で起用され、見事なシュート力とディフェンスで新たな可能性を示した。

    「彼にとって新しい状況だったと思うが、楽しんでいたように見えた。ボールを運ぶ必要があまりなくなり、シュートを次々に決めてくれた。そのような姿を見れたのはすごく嬉しい。リバウンドの面でも素晴らしかった。」とホーバスヘッドコーチは語った。

    これまでのAKATSUKI JAPANでの西田は「必要な場面で起用される選手」だった。U16アジアカップ2015からU18アジアカップ2016、U19ワールドカップ2017に至るまで、アンダーカテゴリー代表時代から高い得点力を発揮してきた。

    そして、ワールドカップ2023予選でシニア代表デビューを果たし、全てのWindowでプレーした。それ以来、アジアカップ2022やワールドカップ2023にも出場するなど 、日本代表の重要な一員となっている。

    シニア代表チームでは、これまで「スター」として脚光を浴びる瞬間は多くなかった西田だが、いざ招集されれば期待に応える準備は常に整っていた。特にホーバス監督のシステムのもとで、西田は信頼できる選手としてその地位を確立している。

    「トムヘッドコーチのバスケットをよく理解していると思う」と西田は2023年初めに語っている。

    「彼は常に私のレーダーの下にいる」とホーバスコーチ。

    「いつも彼を見ている。オンボールディフェンスは素晴らしいし、タフな選手だ。」

    それでも、西田は自分自身により多くを求めている。代表チームのローテーションに定着するのは素晴らしいことだが、それだけでは満足していない。

    「ケガ人が出たり、ポジションが空いている時だけ呼ばれるのは嫌だった」とモンゴル戦後に語り、今回のWindowで期待に応えられたことに満足感を示した。

    これは、k幼い頃からバスケットボールを続けてきた25歳の西田らしいマインドセットだ。

    「父がバスケットボールをしていたので、小さい頃からバスケットボールは身近な存在だった」と西田は話す。「幼い頃、父の練習について行き、一緒にバスケットボールをしていたのを覚えている。家にもバスケットゴールがあって、シュートを打つのが楽しかった。シュートが決まる感覚が好きで、それがバスケットボールに没頭するきっかけになった。」

    その感覚に魅了され続ける西田は、これまでに日本代表として171得点を記録しており、これからさらに多くの得点を積み重ねていくだろう。

    「成長を続け、より良いプレーをするだけ。完璧な選手なんていないと思うし、自分にはまだ成長が必要。」

    「もっと成長したいという気持ちが原動力になっている。」

    FIBA

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