マンギラオ(グアム) - FIBAアジアカップ2025予選のグループCにおいて、中国がグアムを86-78で下し、グループ首位通過を決めた。日曜日にカルボ・フィールドハウスで行われたこの試合で、中国は前回の日本戦で見せた圧倒的な強さこそ発揮できなかったものの、終盤にかけてしっかりと試合をコントロールし、勝利を手にした。この結果は、同グループの下位争いにも大きく影響を与えた。
敗れはしたものの、グアムは1勝5敗の成績で3位を確保。これは、古豪中国に24点差以上つけられなかったことが決め手となった。
一方、モンゴルは同日、ウランバートルで行われた試合で日本に89-79で敗北。グアムが24点差以上で敗れれば、モンゴルが3位に滑り込む可能性があったが、グアムが粘りを見せ、逆転のチャンスを許さなかった。
グアムは試合終盤、中国に16点差をつけられたものの、試合残り1分3秒でサイモン拓海がコーナーから3ポイントを決め、83-76と7点差まで追い上げた。
しかし、その直後に中国のZhu Junlongが3ポイントを沈め、残り36.3秒で86-76と再び10点差に。これで勝負は決した。
ホームでの黒星には悔しさもあったが、グアムは前を向く。彼らは最終予選を戦い、本大会出場を目指すことになる。
一方、モンゴルはグアムと同じ1勝5敗ながら得失点差で及ばず、アジアカップ本大会出場の道を閉ざされた。次のチャンスは4年後となる。
試合の個人成績では、中国のYang Hansenがフィールドゴール7本中6本成功の19得点、9リバウンドでチームを牽引。Zhao Ruiは15得点・5リバウンド・5アシストとバランスの取れた活躍を見せた。Hu Jinqiuも14得点を記録し、中国は5勝1敗で予選を終えた。
グアムはベテランセンターの Tai Wesleyが32得点・8リバウンドと奮闘し、中国の若いインサイド陣を苦しめた。
日本がブルーウルブスの猛追を振り切る
グループCの2位には日本(5勝1敗)が入り、ウランバートルのUGアリーナでモンゴルを相手に予選屈指のスリリングな対戦を制した。
試合終盤、日本は78-79と1点ビハインドで迎えた残り4分の場面で、金近廉が試合を決定づける2本の3ポイントを沈めた。
まず1本目を決めて81-79と逆転すると、その後アレックス・カークがフリースローを1本決めた後、再び金近が3ポイントを成功させ、85-79とリードを広げた。試合残り2分を切るところでのこのシュートが、モンゴルの反撃の芽を摘んだ。
さらに、カークの豪快なダンクと、テーブス海のフローターシュートでAKATSUKI JAPANは11-0のランを完成させ、試合を決定づけた。
カークは24得点 (フィールドゴール成功数8/10本)・17リバウンド・2アシスト・2ブロックを記録し、エフィシェンシー40という圧巻のパフォーマンスを披露。
テーブス海も23得点・5リバウンド・8アシスト・3スティールとオールラウンドに活躍し、金近も5本の3ポイントを決め、15得点を挙げた。
敗れたモンゴルも粘りを見せ、3人の選手が2桁得点を記録。ガードのMargad Erdenetsetsegが14得点(3ポイント3本成功)。
Azbayar Antangerelが13得点、Enkhbayasgalan Amarbayasgalan 11得点を記録した。Enkhbayasgalan Amarbayasgalanは試合終盤に4連続得点を挙げ、モンゴルに79-78の逆転リードをもたらした。
しかし、その後金近のクラッチシュートに屈し、日本に主導権を奪われた。この試合を含め、日本は予選を通じて高いパフォーマンスを見せ、アジアカップ本大会での優勝候補の一角であることを改めて証明した。
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