ベイルート(レバノン)- FIBAアジアカップ2025予選のWindow2は、トーナメント本戦進出の行方が大きく動き出す重要なWindowとなる。
来週の試合で良い結果を出してサウジアラビアで開催される本大会への切符を確実にしたいチーム、一方で、出場権獲得争いに残る希望を保とうと奮闘しているチームもいる。
以下、見逃せない試合のいくつかを見てみよう。
日本 vs モンゴル
11月21日(木) 19:05(現地時間・GMT+9) 日環アリーナ栃木(宇都宮)
日本代表 AKATSUKI JAPAN のホームゲームはチケットが完売するほどの人気を集めているが、これは、Window1での素晴らしいプレーを見たファンたちが、チームの連勝を期待しているからだろう。
トム・ホーバスコーチとそのチームは2月に行われた2試合を勝利で終えた。東京で76-73で中国に勝利を収め、長年のライバルに88年ぶりとなる勝利を収めたことはチームにとって重要な出来事となった。
日本は、モンゴルとの対戦からWindow2をスタートさせ、ここでも連勝を目指すが、それが言うほど簡単ではないことを日本チームは十分理解している。
モンゴル代表 ブルーウルブズ はWindow1で勝利を掴めず、苦境に立たされている。中国(88-49)とグアム(74-63)に敗れ、グループCでは唯一の0勝2敗のチームとなっている。
アジアカップ進出を目指すモンゴルにとって、このWindow2初戦で勝利を収められなければ、大きな痛手となる可能性がある。勝利への強い意欲が試合の行方を左右だろう
チャイニーズ・タイペイ vs 香港、中国
11月21日(木)19:00(現地時間・GMT+8) Taipei Heping Basketball Gymnasium(台北)
グループBで勝利がない両チームが、Taipei Heping Basketball Gymnasiumで初白星を懸けて対戦。ホームコートアドバンテージを持つチャイニーズ・タイペイだが、それだけでなく、チームには新しい指揮官Gianluca Tucciが就任している。彼にとって、FIBA大会での初采配となる。
この新たな指揮官は、2月10日にコンサルタントとしてチームに既に帯同していた。その後、Sang Mao Senの後任となり、今回のWindowは彼とチームにとって、成長を見せる絶好の場となるだろう。
チャイニーズ・タイペイは、0勝2敗同士のこの試合で初勝利を狙うだけではない。これまでアジア大会で香港との対戦で3戦負けなしという、香港攻略の記録の更新も狙っている。
フィリピン vs ニュージーランド
11月21日(木) 19:30(現地時間・GMT+8) Mall of Asia Arena(パサイ)
ニュージーランドの5連勝なるか?ニュージーランド代表 トールブラックスは、もちろんその結果を木曜のMall of Asia Arenaでの試合で望んでいるだろう。
試合は、現地時間で19:30開始。会場には大観衆が駆けつけることが予想され、アウェーチームに取っては大きなプレッシャーになるだろう。
ギラスは、ファンからのグループB唯一の無敗チームとなることへの期待を背負って、2勝0敗同士の首位争いに挑む。
これまでの対戦成績ではニュージーランドが有利で、2016年のFIBAオリンピック予選での89-80の勝利を皮切りに、2022年のアジアカップでも92-75で勝利している
今回の試合はまた、Pero Cameronの後任として新たにJudd Flavell がニュージーランドのヘッドコーチを務める初陣でもある。フィリピンは、この調整期間であるニュージーランドに対して、連敗記録を終わらせ、アジアカップ出場権獲得へと近づくことができるか。
バーレーン vs シリア
11月22日(金) 19:00(現地時間・GMT+3) Khalifa Sport City(マナマ)
グループFで1勝1敗の成績を持つ両チームが、11月22日のマナマでの対戦で順位を争う。
今回が本予選での初対戦となるが、過去の戦績ではバーレーンが優位だ。バーレーンは2023年のFIBAオリンピック予選でシリアを91-60で破り、優勝を果たした。
また、バーレーンの新ヘッドコーチとしてJad El Hajjがアジアカップ予選で初采配を振るう点にも注目だ。
韓国 vs オーストラリア
11月24日(日) 15:00(現地時間・GMT+9) Goyang Gymnasium(高陽市)
Window1で、オーストラリアはホームで85-71で勝利したが、13点差からの逆転劇だったことを考えると、決して簡単な勝利ではなかった。
Window2の対戦では、両チームに大きな変化がある点が注目される。
ブーマーズは、Brian Goorjianの退任後、若手ながら経験豊富なアシスタントコーチであるJacob Chanceが指揮を執ることになり、チームの将来に向けた新たな一歩を踏み出している。
一方、韓国は2月のWIndow でRa Gun-ah (Ricardo Ratliffe)が6年間の帰化選手としての活動に終止符を打ち、国内選手のみでチームを編成する体制に戻った。
インドネシア vs タイ
11月24日(日) 17:00(現地時間・GMT+7) Indonesia Arena(ジャカルタ)
タイは、11月24日の再戦で、ホームチームインドネシアへの勝利を目指す。
Window1では、Edu Torre監督の指揮のもと、素晴らしいパフォーマンスで73-56での快勝を収めましたが、今回はライバルの反撃も予想される。
さらに、今回のインドネシア代表は、一味違う。男子チームの指揮を執ってきたMilos Pejicを解任し、長年アシスタントを務めてきたJohannis Winarが新ヘッドコーチに就任している。
Winarの下、新体制となるインドネシアは、Window1でのオーストラリアへの106-53での敗北など苦戦したところからの巻き返しを図りたいところだ。
レバノン vs シリア
11月25日(月) 18:00(現地時間・GMT+4) Sheikh Saeed Bin Maktoum Sports Hall(ドバイ)
もう一つのライバル対決はどうだろうか?最初のWindowでのレバノンとシリアの対戦のあと、この再戦を楽しみにしている人は多いはずだ。
Window1では、レバノン代表「セダース」がシリアのダマスカスで87-78の勝利を収めたが、シリアは第4クォーター終盤に25点差から7点差まで追い上げる猛反撃を見せた。
前回の接戦での敗戦から、シリアは11月25日のSheikh Saeed Bin Maktoum Sports Hall(ドバイ) での勝利の獲得に燃えているだろう。
当初、この試合はベイルートで開催予定だったものの、国内情勢を考慮して中立地であるドバイで行われることとなったが、数名のレバノン選手にとっては、ホームコートアドバンテージが感じられるといっても過言ではないのではないだろうか。
レバノン代表のWael ArakjiやAmir SaoudはBCLアジアでアル・リヤディの一員として優勝を経験している。
カタール vs イラン
11月25日(月) 20:00(現地時間・GMT+3) Al-Gharafa Sports Club Multi-Purpose Hall(ドーハ)
カタールはFIBAバスケットボールワールドカップ2027に向けた準備として新監督Hakan Demirを迎え、Window2に挑む。
このベテラン監督は Thanasis Skourtopoulosの後任に就任しました。彼は早速、この前まで指揮を執っていた古巣イランとの対戦を迎える形となるのは興味深い。
これは、彼と元教え子との再会というだけではない。彼は、新しいチームを率いて、かつてその相手に勝利を導いたメンバーと対戦しなければならないのだ。
Window1での両チームの対戦では、イランが76-74で延長の末に勝利したが、その時はDemirがイランの監督だった。
今回の再戦では、カタール新体制の手腕が試される場面となる。一方、Demirの後任としてイラン代表を率いるのはソSotirios Manolopoulosであり、間違いなく面白い一戦となるだろう。
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