ジェッダ(サウジアラビア) – アイデアがビジョンを生み、ビジョンが戦略を生み、戦略がレガシーを生む。そしてレガシーが持続可能な発展へとつながる。これは、スポーツにおける持続可能なエコシステムを構築するための、非常にシンプルで明確な成功の公式だ。サウジアラビアバスケットボール連盟(SBF)は、2025年夏に開催されるFIBAアジアカップの準備を進める中、この公式をフォローしているところだ。
SBF会長であり、8月5-17日に開催されるFIBAアジアの主要大会となるこの大会の組織委員会の責任者でもあるDr. Ghassan Tashkindiに話を聞くと、「FIBAアジアカップ2025を、これまでで最高の大会にし、多くの人々の記憶に長く残るものにしたい。」 と答えた。
「ジェッダは紅海の花嫁と呼ばれる都市であり、古代の伝統と現代的な影響が融合した王国の重要な拠点。歴史的な名所や美食、新進のアートシーンや高級ショッピングまで、ジェッダは訪れる人々を驚かせると思う。」 Tashkindiは、激戦の3つのWindowと予選大会を勝ち抜いて出場権を獲得するトップ16の代表チームを迎えることに、興奮した様子で語った。
「しかし今回は、ジェッダが国際的なバスケットボール大会のトップ主催地の一つとして名を刻むことが目標だ。」と彼は続けた。
「ここ数年、サウジアラビアは世界レベルのスポーツイベントの開催地として台頭しており、今やバスケットボールもそれらのスポーツのうちの一部になった。」
サウジアラビアがFIBAアジアカップを最後に開催したのは約30年前のことであり、Tashkindi自身もそのイベントに観客として参加していた。彼はその時の記憶を懐かしむように、「今回は大陸最大のイベントを再び開催できることを非常に喜ばしく思う。そして今回はジェッダという都市での開催なのでなおさらだ。」と語る。
「まず、最大の恩恵を受けるのはサウジアラビアのバスケットボールコミュニティ。そしてその最大の恩恵は、国内で高いレベルのバスケットボールを見ることができる。」
「SBFの戦略の一環として、我々はプロモーションや観光といった複数の分野に注力している。FIBAアジアカップのような大規模イベントは、これらの分野に大きく貢献するだけでなく、我々のコアのKPIの達成にも貢献するだろう。」
「そして次に、バスケットボールを超えたサウジアラビア全体のスポーツへの影響。この機会を活用して、バスケットボールを国内で2番目に視聴されるスポーツとして確立することを目指している。」
それだけではない。SBFの会長であるTashkindiは、FIBAアジアカップ開催がサウジ社会全体にも恩恵をもたらすと見込んでいる。「我々は、サウジアラビアの若者たちがスポーツにより関心を持ってもらうようにしたい。バスケットボールが選手やコーチだけに留まらず、サウジアラビアのすべての家庭に届くことを願っている。」
実際、SBFが当局から得ている圧倒的な支援は、このスポーツへの関心がすでに高まっている証拠かもしれない。
「FIBAアジアカップ開催への関心を示し、サウジアラビアオリンピック・パラリンピック委員会(SOPC)に協力を求めた際、即座に支援を得られた。特に、スポーツ大臣でありSOPC会長でもあるAbdulaziz Bin Turki Al-Faisal王子からの支援が大きかった。」とコメントしている。
FIBA